全数、ひとつの例外もなく
抜き取りではなく、全数。一日およそ十万枚の製品が、一枚ずつ検針機のベルトを通る。万が一にも縫い針の先端が混入していないか、磁気で隅々まで確かめる。素肌に触れるものだから、ここに妥協はない。
「アラームが鳴る日は、年に数えるほど」と検査担当は言う。それでも、鳴ったときの手順書は電話帳より厚い。
鳴ったら、すべて止める
アラームが鳴れば、そのロットは即座に隔離される。針を扱う全工程をさかのぼり、どのミシンの針がいつ折れたのかを記録と照合する。原因の針が見つかるまで、出荷は止まる。
面倒に見えるかもしれない。けれど、お客様のブランドの信頼を守るのは、この地味な関所だ。確かな品質を、確かな検査で。最後の一針まで、責任を持って。
針を扱う会社だからこそ、針にはいちばん厳しい。
— Parfun Journal / 編集部