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JOURNAL — 読みもの

ラマ2工場の朝礼は、なぜ体操から始まるのか

タイ・ラマ2工場の朝は、八時の体操から始まる。約七百人が一斉に背伸びをする光景は壮観だ。けれどこれは健康のためだけではない。「肩こりは、縫い目に出るんです」と工場長は言う。

八時、七百人の背伸び

始業のチャイムが鳴ると、ミシンの前に座っていた職人たちが一斉に立ち上がる。スピーカーから流れる音楽に合わせて、首を回し、肩を上げ、手首をほぐす。五分間の体操だ。見学に来たお客様は、たいてい驚く。「縫製工場で、なぜ?」

答えはシンプルだ。インナーウェアの縫製は、ミリ単位の精度を一日中、同じ姿勢で続ける仕事。身体がこわばれば、手元も乱れる。

こわばりは、縫い目に出る

工場長のソムサックさんは、長年の経験からそれを知っている。「疲れた肩で縫った直線は、わずかに揺れる。検品で気づくこともあるが、その前に防ぎたい」。体操は、品質管理の最初の工程なのだ。

午後にも一度、短い休憩と軽いストレッチの時間がある。生産量だけを追えば、止まる時間はもったいなく見えるかもしれない。けれど不良品の縫い直しにかかる時間を考えれば、こちらのほうがずっと速い。

凡事徹底は、身体から

あたりまえのことを、誰よりも丁寧に。パルファンの「凡事徹底」は、道具の手入れや検品の手順だけでなく、つくり手の身体にも及んでいる。良い一枚は、整った身体と、整った気持ちから生まれる。

今日も八時、七百人が背伸びをする。その五分が、誰かの肌にいちばん近い一枚の、最初の一針につながっている。

「疲れた肩で縫った直線は、わずかに揺れるんです」——だから朝は、体操から始まる。

— Parfun Journal / 編集部

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